生徒vsテロリスト?
「…ねぇ、なんで弓道場に来たの?」
水華は木本に、
さっきから気になっていたことを尋ねた。
今、水華と木本は弓道場にいる。
ここも図書館同様、敵が潜んでいないか調べたが、
いなかった。
そして、
弓道場に入ってから約30分。
何も起きていない。
少し開けた窓の外では、
まるで何事も起きていないかのように、
鳥たちがチュンチュン鳴いている。
もちろん、
弓道場にものどかな空気が漂っていた。
「…なんとなくだ。」
水華の質問に、木本は少し考えて答えた。