生徒vsテロリスト?



…などと木本が考えていると。


「あっ、電話だ!」


と、水華が嬉しそうな声をあげた。


「…もしもし?沙弥?」


「…うん。」


沙弥の声はいつもより低かった。
どこか元気のないような、
そんな声だ。


「何かあったのー?」


水華がそう聞くと、
沙弥は黙ってしまった。


「…さ、沙弥?
大丈夫?」


水華は少し心配になった。


「…まぁね。
色々ありすぎた、かも。

水華と木本に報告することたくさんあって、
どれから言えばいいんだか…。」


「…そっか。
じゃあ一番言いたいことから教えて?」


優しく水華は言った。


< 150 / 320 >

この作品をシェア

pagetop