生徒vsテロリスト?
「…魔法使えるなんて、
すごいじゃん!
カッコいいじゃん!」
「……?」
さっきまでの様子とは打って変わって、
急にハイテンションになった水華に、
沙弥はびっくりして声が出なかった。
「私、魔法が存在するってこと、
少し疑ってた。
でも、最近沙弥の言葉に何かを感じるようになって…。
もしかしたら、って思ってた。
…ねっ、木本?」
「あぁ。
俺もそう思っていた。」
「そ、そうだったの?
でもまぁ…。
…魔法使える、ってことはカッコいいこと……かもねっ!」
沙弥の顔が笑顔に変わる。
水華に「カッコいい」と言われるまでは、
変な力を持っている自分に戸惑いを感じていただけだった。
でも、よく考えてみれば、
それは魅力的なことかもしれないと思えた。