生徒vsテロリスト?
「ちなみに…俺は?」
沙弥の傍らにいる金石が、
自分を指差しながら聞いた。
「金石は『剣』っぽい。」
想像力をフルに使って、
沙弥はそう答えた。
「…それは岬の妄想ではないか?」
木本は若干興奮し始めている沙弥に、
少々呆れていた…。
「ま、まぁ妄想だけどねっ。
…でも、そう思えるよ。
それが、ゼロがあたし達を選んだ理由かもしれないしね…。
とにかく!
なんか試してみなよ!
じゃっ!」
ブチッ。
「沙弥ったら、また乱暴に電話切るー。」
ブーと文句を言いつつ、
水華はケータイを閉じ、
ポケットにしまった。