生徒vsテロリスト?



『えっ?』


次の瞬間、


あたしの右手は、【トミナ】の腹に命中していた。


『うっ…!』


その場に仰向けに倒れた【トミナ】。


…私、なんかすごい力がみなぎってた!


しかも、【トミナ】の隙を瞬時にとらえられた。


…【魔法】って、すごいね………。


今まで体験したことのない感覚に、
私は恐ろしささえ抱いたけど、


それよりも、
勝てた安心感の方が大きかった。


「…ふぅ、とりあえず終わった。」


ため息をひとつつくと、


後ろからドアの開く音がした。


「白川…さすがだな。」


「ふふっ。
木本も倒せたんだ。
お疲れ!」


私たちはハイタッチをして、
お互いの健闘をたたえあった。


< 169 / 320 >

この作品をシェア

pagetop