生徒vsテロリスト?
『えっ?』
次の瞬間、
あたしの右手は、【トミナ】の腹に命中していた。
『うっ…!』
その場に仰向けに倒れた【トミナ】。
…私、なんかすごい力がみなぎってた!
しかも、【トミナ】の隙を瞬時にとらえられた。
…【魔法】って、すごいね………。
今まで体験したことのない感覚に、
私は恐ろしささえ抱いたけど、
それよりも、
勝てた安心感の方が大きかった。
「…ふぅ、とりあえず終わった。」
ため息をひとつつくと、
後ろからドアの開く音がした。
「白川…さすがだな。」
「ふふっ。
木本も倒せたんだ。
お疲れ!」
私たちはハイタッチをして、
お互いの健闘をたたえあった。