生徒vsテロリスト?



「…その『バカ』の中に、
私も、入ってるのかなぁ〜?」


水華の目は妙に穏やかで、
微笑みを浮かべている。


そんな水華を見て、
殺気だっていた沙弥はハッと我に返った。


(き、木本のバカヤロー!

ブラック水華のスイッチ入れてどうするっ!!)


つくづく木本は『バカ』だ、と思う沙弥だった。






「…ごほん。」


食堂内に漂う変な空気を断ち切るかのように、


沙弥は咳払いした。


「とりあえず!
腹ごしらえ、するぞーっ!!」


と、沙弥は食堂のキッチンの方に走り出した。


「………。」


最初はボケッとしていた3人だったが、
少ししてから、


「俺も食べる!」
「私も〜!」
「……。」


3人も沙弥の後に続いてキッチンに入っていった。


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