生徒vsテロリスト?



「おいバカ木本!
素直に褒められねぇのか!」


沙弥は立ち上がり、
ビシッと木本を指さす。


(岬…。
言葉遣いが悪いよ…。)


金石は食器をキッチンに運びながら、
そんなことを思っていた。


「……っ。

お、おいしかったよ……。」


なぜか照れくさそうに顔を反らす木本。


「もうっ!
はじめくんったら、
恥ずかしがり屋さんなんだからっ!」


水華も立ち上がり、
目の前に座る木本をバシッと叩く。


(なかなかお似合いじゃないですか、君たち…。)


遠い目をして、
沙弥と金石はそう思うのだった。


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