生徒vsテロリスト?
「…俺と白川は、若干『魔法』が使えるんだよな。
俺は遠距離系で、
白川は格闘系。」
確認するように木本は話す。
「えっ?!
お前ら使えんの!?
俺だけ使えねぇのかよ…。」
ずっと寝ていた金石は、
その事実を知らなかった。
「(そういえば寝てたのか、こいつ…。)
しかし…。
お前の方が使える気がするがな。」
「…なんで?」
「お前に何か感じる。」
木本が言ったその瞬間、
ガタガタッと3人がイスから崩れ落ちた。
「どっ、どうした…?」
「いや…。
木本の口からそんな言葉が出るとは…。」
と、金石はオロオロしながらそう言った。
イスに座り直しつつ、
沙弥が続ける。
「木本が『何か感じる』、なんて…ね……。
まぁそれはよしとして!
あたしも、水華も特に何も感じないけど…。
どんな感じがするの?」