生徒vsテロリスト?



沙弥と金石の声が重なった。


「なになにっ?
どうしたん?」


水華が沙弥たちの方に寄ってくる。


「か、金石…も…?
えっ、えっ??」


どうやら沙弥は、
金石と声が重なったことに混乱しているらしい。


「えっ?!
岬も見覚えあんのか??」


静かにうなずく。


「見覚えがある、って何がだ?」


と木本は金石に聞いた。


「…『偉大なるゼロ様のご自宅の風景』ってタイトルのこの写真。

この城みたいのも、
この湖も、
この木々も……。

いつ、どこで見たのかは分からないんだけどさ…。

俺の記憶にある…。」


「あたしも同じだよ…。」


< 189 / 320 >

この作品をシェア

pagetop