生徒vsテロリスト?
沙弥と金石の声が重なった。
「なになにっ?
どうしたん?」
水華が沙弥たちの方に寄ってくる。
「か、金石…も…?
えっ、えっ??」
どうやら沙弥は、
金石と声が重なったことに混乱しているらしい。
「えっ?!
岬も見覚えあんのか??」
静かにうなずく。
「見覚えがある、って何がだ?」
と木本は金石に聞いた。
「…『偉大なるゼロ様のご自宅の風景』ってタイトルのこの写真。
この城みたいのも、
この湖も、
この木々も……。
いつ、どこで見たのかは分からないんだけどさ…。
俺の記憶にある…。」
「あたしも同じだよ…。」