生徒vsテロリスト?
『金石くん、
君はとてものんきだねぇ…。』
耳元で、
気味の悪い男の声が……。
「なっ!!」
俺はビクッとして、
慌てて立ち上がった。
すると、
目の前には黒いスーツでビシッと決めた、
超美形の男がいた。
なんなんだ、コイツ…。
変なオーラが漂ってるような気が……。
『金石くん、
君は何も分かっていないね。』
「…は?」
『自分自身のことも、
姫のことも。』
俺はコイツの言っている意味が分からなかった。
「俺は俺だ。
てめぇに何か言われる筋合いはねぇよ。」
背の高いその男を、
睨み付けた。