生徒vsテロリスト?



『本当に分かっていないんだね…。

君には、無限の可能性があるというのに。』


「…無限の可能性、だと?」


思わず俺は、
コイツの話に食いついてしまった。


『そう…。
まぁ試せば分かる。』


と男は言って、
何かを呟き始めた。


何をする気なんだ…?


『…【解き放て】。』


その男は、俺を指さした。


それと同時に、
鋭い胸の痛みに襲われた。


「ぐっ…!」


立っていることすらつらいほど、
とにかく痛い。


「な…何を……ぐぁっ!」


『なぁに、
君の本当の力を解放してあげただけだよ。

…君の、恐ろしい、
封印されし力をね……。』


「…うっ…ぐぁあぁ…。」


いっこうに痛みが収まらない。


< 232 / 320 >

この作品をシェア

pagetop