生徒vsテロリスト?



「うるせぇっ!!
お前らの目的はなん…!」


完全にキレている金石を制止したのは、
沙弥だった。


「…っ。離せ…っ!」


「ここで暴れたって、キレたって、
無駄だよ!
…今はコイツと、戦うときだよ。」


金石はその言葉を聞いて、
落ち着きを取り戻した。


『まったく…
世話が焼けますねぇ…。』


(世話が焼けるのは、お前だよ)


水華と木本は、
聞こえないくらいの小さな声でそう言った。


『それに対して…
さすがですね、あなたは。』


男は、沙弥の方を向いて、
微笑を浮かべながら言った。


「…とにかく、
さっさと戦いましょうよ。」


沙弥は冷たく言い放った。


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