生徒vsテロリスト?



しばらくボーッとしていると。


金石はあることに気付く。


「あ!

水は規則正しく落ちてくる…。

ここには穴っぽいものはない…。

つまり、
そのうちここは水でいっぱいになる!!」


金石はすくっと立ち上がった。


「こんな時に役立つのは…!!」


(魔法だ!)


「だけど、俺は…。
全く使えない。」


そう、
金石が何度呪文を唱えても、
何も起きなかった。


「腹も減ってきたし、
水は止まりそうにないし、
出口はないし…。

あ、酸素もなくなる!」


このまま何も出来ず、
ただこの【箱】の中に閉じ込められたままでは、


本当に命の危険にさらされてしまう。


…だが、
金石は回避することはできないのだ。


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