生徒vsテロリスト?



「かね…いし……?」


「あぁ、そうだ。
全く…声で分かれよ!」


「す、すみません…。

…で、金石、どこにいるのさ?」


沙弥は半信半疑だった。
まだ金石の姿を確認していなかったから。


すると金石はこう答えた。


「まずは明るくしてくれよ。」


「明るく…?
あ、あぁ!
そうだね…じゃあやるよ。

…『我に従え、光の精霊!
とこしえの闇を打ち砕け!!』」


その瞬間、
真っ暗な世界はパーッと光を取り戻していった。


「さすが、姫。」とボソッと金石が口にした。


が、それは沙弥の耳には届かなかった。


なぜなら…。


「わぁーっ!!
超☆絶景!!!!」


広がる景色に気を取られていたからだった。


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