生徒vsテロリスト?
「全く…姫は。」
金石の声が耳に入り、
沙弥はハッと我に返った。
そして、
声がした方にバッと向き直った。
そこには、
ちゃんと金石がいた。
沙弥は安心すると同時に、
何かひっかかることがあるような気がした。
「…あれ…?
えーと…。
金石、何かしゃべったか?」
沙弥の問いに金石は微笑んで答えた。
「いや…何も。」
(確かに何か言ってたはずなんだけど。)
と、沙弥は不思議に思ったが、
特に気にはしなかった。
それよりも、
気になることが見つかったのだ。