生徒vsテロリスト?
「さっきから考え込んでるけど、
何考えてんの?」
突然の金石の声に、
沙弥はビクッとした。
「あ、いや…。
何でもないよ。」
笑顔を作ってそう答えた瞬間、
沙弥は金石の後ろにボヤッとした何かがいるのに気が付いた。
(あれ?!
あんなのさっきまで見えなかったのに!)
不思議そうにじっと見る沙弥に、
「どうした?
何か俺についてんのか?」
と、金石は聞いた。
「いやいや!
そっちの方の景色もキレイだなぁ、って思って。」
沙弥はまた笑顔を作って、
首を横に振った。