生徒vsテロリスト?



「…とはいったものの……。」


いったいどこから何をすればいいのか、
沙弥には全く分からない。


それに、
ここに広がる森は、
どこまで続いているのか見当もつかないくらい広大なのだ。


「うーん……でも。

ここにこうして道がある、
ということはつまり、
道をたどればどこかにたどり着くはずだ!」


気持ちの切り替えがやけに早い沙弥は、
意気揚々と目の前に続いている道を歩き始めた。


―――約20分後。


「なんでこんなに長いんだよー!!」


沙弥は早くも長ーい道を歩くことに飽き始めた。


「でも空を飛ぶと、
木々の葉っぱで下が全然見えないんだよね…。」


…などとぼやきながらも歩いていると。


ピョン、と何かが沙弥の前に飛び出してきた。


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