生徒vsテロリスト?



沙弥は、その男を冷たく睨み付けた。


男は、またフッと笑うと、


『…はい、仰せのままに。
ですよね?ご主人様。』


と、立て膝をして答えた。


そして、放送を使ってゼロも答えた。


『あぁ。もちろんだよ。
よく分かってるじゃないか、【カキクラ】。』


『いえ、とんでもございません。』


【カキクラ】と呼ばれた男は、
沙弥たちの方に振り向いた。


『では、沙弥さま。
こちらに。』


沙弥は、カキクラのパソコンと向かい合わせのパソコンの前に座った。


「…負けない。私は負けない。」


沙弥は独り言のように、
には聞こえないくらいの大きさで呟いた。


< 28 / 320 >

この作品をシェア

pagetop