生徒vsテロリスト?
沙弥は、その男を冷たく睨み付けた。
男は、またフッと笑うと、
『…はい、仰せのままに。
ですよね?ご主人様。』
と、立て膝をして答えた。
そして、放送を使ってゼロも答えた。
『あぁ。もちろんだよ。
よく分かってるじゃないか、【カキクラ】。』
『いえ、とんでもございません。』
【カキクラ】と呼ばれた男は、
沙弥たちの方に振り向いた。
『では、沙弥さま。
こちらに。』
沙弥は、カキクラのパソコンと向かい合わせのパソコンの前に座った。
「…負けない。私は負けない。」
沙弥は独り言のように、
には聞こえないくらいの大きさで呟いた。