生徒vsテロリスト?



「ぎ…やぁぁぁあ!!」


沙弥の叫び声は、
静かな森の中によく響いた。


その声に驚いたのか、
バサバサと森の鳥たちが飛び立っていった。


「………。」


《………。》


固まったまま、
しばらく沈黙する両者。


なぜか気まずい空気が漂う。


そして、
それにとうとう耐えられなくなった沙弥が口を開いた。


「あ、あのー…。

うさたん、うさたん。

急に道に飛び出してきちゃ危ないのだー…。」


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