生徒vsテロリスト?
「ん?
どうした、うさたん?」
《時間が……ないようです。》
不安げな瞳をこちらに向ける。
「『時間がない』っていうのは、
つまり、
金石を助けるのに制限時間みたいなものがあるってことかな?」
《はい…。
今ハヤテ様の身に起こっていることは、
とても深刻なんです。
昔から恐れていたことなのですが…。》
「昔から?」
《あ、その説明は長くなるので割愛しますが…。
手短に言えば、
ハヤテ様はその生い立ちのせいか、
二重人格のようなものが芽生えてしまい、
今はそれが体を支配してしまっていて…。
しかも、そのもう1つの人格はかなり危険な人物なんです。
…続きは空を飛びながらにしましょう。
私が少しばかりサヤ様の手助けをいたします。
ついてきて下さい。》