生徒vsテロリスト?
Battle.6
ウサギが何かを呟いたように見えたその瞬間、
ウサギの周りに竜巻のような風が吹き荒れ始めた。
「!?」
ゴゴゴ…
轟音を森中に響かせながら、
その突風は沙弥に向かっていった。
「いきなりっ…!?
『風よ!我が身を守る障壁となれ!!』」
向かってくる突風に手をかざして、
風のバリアーで対抗する。
そして風たちは激しくぶつかり合った。
…しかし、
それもつかの間。
沙弥はあっという間にはじき飛ばされ、
沙弥の後ろの方にそびえる木の幹に叩きつけられた。
「…うっ…!」