生徒vsテロリスト?
「!!!」
とっさにホウキの高度を下げ、
火の玉をギリギリでかわした。
「あーあ、もう少しで当たってたのに。」
声のした方に顔を上げた。
「俺を甘く見るなよ…?」
金石は、不敵な笑みを浮かべた。
(本当の金石を助け出す、
最短の方法はないのか…?
ただの呪文の言い合いじゃ、何にもならない。)
「ほら、油断してる!」
ピュッと沙弥の頬を何かがかすめた。
「痛っ…。」
頬を血が伝う。
沙弥は、その血をぬぐって金石をじっと見つめた。