生徒vsテロリスト?
『で、でも沙弥さま、
ずっとタイピングし続けておられましたが…』
この状況を理解できていない【カキクラ】。
「待ってるのも退屈だから、
思い付きの英文を打ってただけ。」
沙弥はあきれてため息をつくと、
大声でこう言った。
「ゼロとかいうヤツ!
下らないクイズはもう終わり。」
『…クスッ』
ゼロは笑った。
(いちいち笑って…ムカつく!)
水華は眉間にしわを寄せた。
『いやぁ、岬さん、すごすぎるねぇ…
ますます興味が湧いてきたよ…。』
(何を言ってるんだろう…?
ものすごく気持ち悪いんだけどっ!)
沙弥はゾクッとした。