生徒vsテロリスト?



『で、でも沙弥さま、
ずっとタイピングし続けておられましたが…』


この状況を理解できていない【カキクラ】。


「待ってるのも退屈だから、
思い付きの英文を打ってただけ。」


沙弥はあきれてため息をつくと、
大声でこう言った。


「ゼロとかいうヤツ!
下らないクイズはもう終わり。」


『…クスッ』


ゼロは笑った。


(いちいち笑って…ムカつく!)


水華は眉間にしわを寄せた。


『いやぁ、岬さん、すごすぎるねぇ…
ますます興味が湧いてきたよ…。』


(何を言ってるんだろう…?
ものすごく気持ち悪いんだけどっ!)


沙弥はゾクッとした。


< 36 / 320 >

この作品をシェア

pagetop