生徒vsテロリスト?
『沙弥は…思い出してしまうかもしれないな。
あんなに小さくて、幼く見える彼女が……。』
と言いかけて、ゼロは話すのをやめた。
『どうしたんです?』
気になった【モトヒラ】は尋ねた。
『いや…ちょっとな。
まぁ気にするな。』
その答えに首をかしげた【モトヒラ】であったが、
これ以上深く掘り下げることでもないので、
特に考えないことにした。
一方、沙弥たちはというと…
(今は…1時26分。
あと、2分と少しくらいか…)
木本は腕時計を見て、
時刻を確認した。
別段焦っているわけではない。
木本や水華、金石も、
沙弥を信じているから。