生徒vsテロリスト?



少しの間、沈黙が空間を支配した。


「かくれんぼ…?
子供の遊びじゃ…。」


水華がたまらずゼロに聞いた。


『さっきも言ったはずですよ?
【手加減はしない】、と。
ただの【かくれんぼ】じゃないことくらい、
君たちなら分かるはず。』


「…じゃあ、ルールは?」


『そんなの簡単ですよ、岬さん。

君たちが隠れて、鬼が見つける。

ただそれだけですよ。』


【ただそれだけ】。


ゼロは強調して言った。


当然、【それだけ】では済まされない。


また爆弾が爆発するとか、
皆殺しとか、
そういう恐ろしいことだろうと、沙弥は思った。


『ただし―――…。』


ゼロはそのまま話を続ける。


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