生徒vsテロリスト?
…それはきっと、水華をフォローしているつもりなのだろう………。
「それ、全然フォローしてないじゃんー!
むしろ『バカ認定』されたしさー…。」
「…俺もなってみたいかもな、
『バカ』に。
気楽そうでうらやましいよ。」
汗でずり落ちてくるメガネを右手の中指で押し上げて、
木本はそう言い放った。
図書室内の異常な暑さと、
木本の言葉が、
水華の堪忍袋の緒を切ってしまった。
「…木本大のバカヤローっ!」
水華は立ち上がり、
隣の木本に掌底をくらわした。
「ぐはっ…。」
それ以上の言葉は出ず、
イスから2メートルほど飛ばされた木本。