生徒vsテロリスト?
「……なるほど。
私にも才能ってあったのねー!」
さっきまで怒っていたのに、
水華は急に飛び跳ねながら喜び始めた。
(…白川って、筋金入りの『バカ』なのか?
やっぱり、ある意味うらやましいかもな…。)
と思うも、言葉には出せるわけもなく、
そんな考えにはふたをした。
「でもなぜ…。
なぜ俺たちなんだ?
他にもバ……怪力の持ち主はいるだろ。」
いつの間にかイスに座った木本は、
再びパソコンの画面とにらめっこを始めた。
その時、
ひとしきりはしゃいだ水華が、
「えいっ」とマウスをクリックした。
「あっ!こら!白川っ!
………?!」