ヒサイチ
最初は静かに出し入れされていた指が、次第に動きを激しくした。
指の数も一本だったのが、そのうちに指は二本になり、しまいにはおそらく三本になってた。
どうしておそらくなのかと言うと、その出し入れされている様を怖くて見れないからだ。
だから感覚で、ヒサイチの右手三本の指が、私の中に入っているのではないかと思った。
自分の中をぐしゃぐしゃにかき回わされた私は、ショックで声も出なかった。
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