ヒサイチ

ヒサイチのキスは濃厚だった。


だけどベッドに入ってするセックスはねっとりとした所がなく、何だか運動をさせられているような気分になって来た。


あまりの激しさに

「もうちょっと・・・」

と思わず言葉が口から出てしまった。

すると

「ちょっと何?」

と真顔で聞かれた。

「ちょっと疲れちゃった」

おどおどしながらも、そう言ってしまった私に、ヒサイチは休ませてくれるどころか

「ひよってんじゃねえよ」

と笑って言った。

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