ヒサイチ

あれからヒサイチから何の連絡もなく、いつもと変わらない会社、仕事、同僚たち。


だけど目に映るものや景色の色が少し明るくなった気がした。





あの日ヒサイチは二度目の射精の後、

『どうだ手っ取り早く男を忘れるには、別の男とセックスするのが一番だろ?』

と低くて柔らかい声で言った。


< 126 / 181 >

この作品をシェア

pagetop