ヒサイチ

私は携帯に知らない番号が表示されるのを心待ちにしながらも、嫌なことを考えて疲れてしまった。

どうせ私なんて


・・・惨めなオーラが自分から滲み出していくのを止められなかった。




昼休みにいつものように同僚の女の子たちと近くのコンビニへ昼食を買って戻り、休憩室で一緒に食べていると携帯の着信音がなった。


私は他愛ない会話から外れて、携帯を開いた。


知らない番号。


もしかしたらヒサイチかもしれない。
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