ヒサイチ

水族館に向う車中、私はヒサイチの横顔をぼんやり見つめていた。


「どうした?眠いのか?」

「ううん。ヒサイチ君って、ニコニコしたり、へらへらしたりってことあまりしないでしょ?」

「んっ?ああ、愛想がないんだろ?よく言われるよ。俺は結構、笑っているつもりなんだけどな」



ヒサイチの言葉にあることを思いついた。

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