ヒサイチ

私のうっかりした言葉にヒサイチは頬を吊り上げた。


笑っているのだろう。


「お前は俺がどんな仕事に就いてると思ったんだ?」

「えっと・・・」

「いいから。正直に言ってみろよ」

「建築関係とかかな。身体を使うような」

「土方か?」


本当はやくざとかになっていてもおかしくないと思っていた。


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