ヒサイチ

私に対する申し訳なさより、新しい恋に対する期待で胸が一杯なのだろう。


それなりに私の前では喜びを押えようとはしていたようだが


笑みが顔から零れてしまっていた。




はっきり言って文也はモテるような風采ではない。


秋葉原に行けば、十羽一唐揚げで売っていそうなタイプだ。


いや、売ってはいないだろうが


・・・つまりそこら辺にごろごろしているような容姿だということ。

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