夢恋Star
キョウダイ
−俺の、兄ちゃんだよ
その言葉が頭から離れない。
−俺んち、俺、離婚したから…名字違うけど。
でも、俺と翔兄は仲良かったから親の目盗んでよく会ってた。
そう言った、小田切のあまりに切ない横顔も、弱々しく震えた声も、
何したって頭から離れないんだ。
あのあとは、混乱してそのまま覚えてない。
いつの間にか部活が終わってて、いつの間にか家に帰ってて、いつの間にかベットで寝てた。
自分でも笑っちゃうくらい変な人だったと思う。
なんか、目に輝きがないってゆうか?
だけど、それくらい気が動転してたってこと。
本当の兄弟なんて…