夢恋Star
ケータイ小説だけど、小説で、
走ることは風になることだ
この言葉を知って以来、
あたしは
風になれる気がする。
「陽菜、12分33ー」
「……ッはい…っ」
やっぱり、
走る事が好きだ−
ゴールの瞬間にそう思う。
てか…
タイム上がったっ!!!
先にゴールしてた部長が
「よかったな」
って褒めてくれたから、余計嬉しくなった。
べつに、部長の事が好きってわけじゃない。
ただ、人に言われたのが嬉しかったの。
「あーち、13分40ー」
「はいッ」
うん、やっぱり好き。
楽しい。