マンホール
「昨日の事件…気にならない?」


ぼそりと菊久乃は呟いた。あたりは雨が降りそうで薄暗かった。


「うん…まぁね」


嫌な話を思い出し苦笑いをする。なぜそこまでその事件が気になるのか不思議だ。


「お父さんに事件のこと聞いてみるね。その事件どこで起きたの?」



菊久乃に聞こうと思い横を向いた時だった。








「きゃぁぁぁあ!!!!!!!!」









耳をつんざくような叫び声が聞こえてきた。







…だが周りは誰もいない。


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