マンホール
一瞬だけ鳥肌が立つ。







不気味なくらい綺麗に一直線に並んでいる。



「もうすぐ、現場につきます」


田坂が不安そうに言った。その不安は痛いほど俺に伝わる。

だが刑事が怖いなんて言ってられない。





「ありました」





田坂が叫んだ。
一つだけ大きいマンホールがある。


叫んだ大きな声は薄暗闇に吸い込まれていく。





「ここか………」





膝まづき、付近を調べてみる。
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