マンホール
「で、ですね!…あ!ちょっと待ってくださいよ」



さっさと歩いて行こうとすると、さすがに怖いのか慌てて追いかけてきた。




「こんな大きな事件任されたの初めてだよ」





半ば諦め気味に呟いた。田坂は変に気合いが入って



「頑張りましょうね!」



拳を握りしめ、俺に同意を求めてくる。


「おう。なんとか解決させたいものだがな。
…それにしても、こんな大きな事件なのに田坂と俺だけってのも…
署長も何を考えてるのかわからん」


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