マンホール
ぶつぶつとぼやきながら、現場からすぐ近くの民家に向かった。



「どうせ解決出来ないと思ってるんじゃないですか?だって殺す方法が…ねぇ」


苦笑いで俺に話しかける。確かにそうかもしれない。こんな事件、署長にだって解決できっこない。





「………よし。一軒一軒聞いて回るか」



そう言って近くの白い、一戸建ての家に足を止めた。


ピンポーン



呼び鈴は静かに家の中に響き渡る。
誰もいないのか、やけに静かだった。


「いないのかな…」


そう言って頭をポリポリとかいていた時だった。
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