マンホール
窓にちらっと目をやると、今までとは違う殺し方が繰り広げられていた。
そういえば殺し方は事前に教えると言っていたな…………



道筋に歩いていた男はマンホールの上を歩いていった。そしてマンホールはゆっくり開く。





だがマンホールからはなにも出てこない。


マンホールの蓋はなにもしていないのに浮き上がり、男の頭を直撃した。



「う……あ…あぁぁあ!!!!」



飛び散る血。


そしてマンホールの蓋は動きを止めた。男は微かに動いている。まだ生きているのか…。


そうして少し安心した次の瞬間


パァアアン!!!!



体が破裂した。内側から。パァンと風船のように破裂した。

血だけではなく、内臓までもがグチャッと音をたてて道路に飛んだ。

道路に飛んだ心臓はまだ、ドクドクと元気に動いている。
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