マンホール
そいつはナイフのようなものを俺の目に当てた。ツツツ…と刃先が伝う。




「ミエナイオメメハヒツヨウナイネ」


グヂャッグヂャッ…


最後にクスッと笑うとナイフで目玉をほじくりだした。


「ぎゃあああああああ!!!!!」




耳が痛くなるような叫び声が響いた。だが、誰も気づいてはくれない。暗い路地にはまだ動いている目玉が落ちた。



ボトッ…


生々しい音が聞こえる。続いて楽しむかのように、やつは首をノコギリで切り出す。



「オカオ、トレチャッタ」





静かに不気味な笑い声が辺りに響いた。
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