マンホール
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なぜかはわからないが周りは白い。あたしはその白い空間にいる。あたりを見渡すと、もう一人だれかいた。


「藤東」






大島くんだ。いつも通りの爽やかな、大島くんの笑顔。付き合ってはいなかったし、告白もしなかったけどそれなりに仲もよかったし時々遊んだりしていた。本当に本当に大島くんが好きだった。



大島くんはあたしに近づいてくる。あたしは何をするでもなく、大島くんを見つめてる。
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