ショート・ミステリーズ!短編集その1
今まで
行ったことのない
商店街を抜け、
男は古びた
アパートに
入っていった。

俺は近くの
電話ボックスの陰から
男の部屋を確認した。

しばらくして、
男は部屋から
出て行った。
タバコでも買いに
行ったのだろうか。

俺はその隙に
男の部屋に侵入した。
不用心なことに、
鍵がかかって
いなかった。

その時の俺の中に、
倫理観なんてまるで
無かった。
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