ショート・ミステリーズ!短編集その1
男の部屋は
ゴミで埋まっていた。

腐った油の臭いが
鼻を突き、
俺は思わず
口元を手で押さえた。

そんな中に
見覚えのあるものが
転がっていた。

信じられなかった。

俺が父さんと母さんに
プレゼントした
バッグだった。
間違いない。

だって、
俺の手作りの
キーホルダーが
付いてるんだもの。

なぜコレが
ココにあるんだ?
わけが
わからなかった。

困惑した俺の背後で
ドアが開いた。
男が帰ってきたのだ。
< 26 / 58 >

この作品をシェア

pagetop