ショート・ミステリーズ!短編集その1
男は俺の存在に
気付くと、
くわえていたタバコを
落とし、顔を
青くした。

「ばかな。そんな
はずはない…。」
男の口からこんな
言葉がこぼれた。

俺は男に近付いた。
すると男は急に
立ち上がり、
逃げるように階段を
駆け降りていった。

俺はバッグを掴み、
男を追いかけた。
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