ショート・ミステリーズ!短編集その1
アパートの前で
ゴミを片付けて
いたら、
瀬戸竜一が
帰ってきた。

彼は、
私の管理する
アパートの住人だ。

「こんにちは、
瀬戸さん」

挨拶したにも
かかわらず、
彼は無言で
通り過ぎていく。

「やれやれ」

私はタオルで
汗を拭った。
この年になると
少しの運動で
バテてしまう。

部屋に戻るか……。
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