ショート・ミステリーズ!短編集その1
『でさあ、さっき出たワケよ。青白いヒトダマが。ボワーって。あたし、感動しちゃった。マジで』

アケミは好奇心旺盛な女の子だ。テレビで、心霊写真の特集があったりすると、夢中になって見ていた。

俺は眠かったので、

『あんまりはしゃぐと、祟られるかもよ。じゃあおやすみ』

へーきへーき、というアケミの声を聞き、電話を切り、再び眠りについた。
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