Adagio-四音の奏-
「いらっしゃい!遠いところから、お疲れさまです。」

校舎の裏から張りのある声がして、背の高い男がヒョッコリと現れた。

「おーっ、ひっさしぶりだなぁ、元気か?おい…なんだ、又痩せたんじゃないか?」

「嫌だなぁ、引き締まったって言って下さいよ。クマテツさんもお元気そうで何よりです。」

旧知の仲の二人は笑顔で挨拶を交わすと、僕らの方を振り返った。



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