Adagio-四音の奏-
いつの間にか、霧雨は大きな雨粒に変わりバラバラとハウスの屋根を叩きだした。


「いよいよ本降りだな。」

「なんだか荒れそうな雰囲気になってきたね。」

僕達は耳を澄ました。
遠くでゴロゴロと雷の音が聞こえる。
やや暫くすれば、大気を震わす雷鳴はこの辺まで近づいて来るだろう。

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